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多岐川幸四郎のモデルは宇田川潤四郎【虎に翼】家庭裁判所の父で滝藤賢一が演じる!

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NHK朝ドラ「虎に翼」寅子(伊藤沙莉)の上司の滝藤賢一さん演じる多岐川幸四郎(たきがわ・こうしろう)はかなりの変わり者で実在モデルは誰?多岐川幸四郎のモデルの家庭裁判所の父と呼ばれた宇田川潤四郎さんはどんな人物なのか?ご紹介します。

目次

多岐川幸四郎とは?虎に翼で家庭裁判所の設立の室長で仕事熱心だけど変わり者?

朝ドラ虎に翼とは

主演は伊藤沙莉。日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、三淵嘉子さんの実話に基づくオリジナルストーリー。困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を描いた作品です。

引用元 NHK

三淵嘉子さんについては、こちらで詳しくご紹介しています。

【虎に翼】猪爪寅子のモデルは誰?三淵嘉子で結婚相手は2人?

多岐川幸四郎は寅子の上司!

そんな「虎に翼」にヒロイン・寅子(伊藤沙莉)の上司となる多岐川幸四郎(たきがわ・こうしろう)が登場します!かなりの変わり者とのことで、滝藤賢一さんが演じるのがというのも納得です(笑)あさイチの予告では、滝に打たれているシーンが話題に(^^;

多岐川幸四郎(たきがわ・こうしろう):滝藤賢一

寅子の上司となり、共に家庭裁判所の設立準備にまい進する。かなりの変わり者で、寅子をあきれさせるが、家裁への情熱は誰にも負けない。

引用元 NHK

滝藤賢一さんが演じる多岐川幸四郎は、6月11日(火)放送の第52話から登場します!

少しネタバレになります。

GHQの通達により、当時はまだなかった家庭裁判所の設立をすることになった桂場(松山ケンイチ)たち。

家庭裁判所設立準備室に、寅子(伊藤沙莉)は異動を命じられ、その準備室の室長が多岐川幸四郎でした。

とても変わった人物で、寅子は不安を覚えるようです(笑)

このように多岐川幸四郎は、寅子の上司となる人物です!

多岐川幸四郎のモデルは宇田川潤四郎で家庭裁判所の父!

そんな多岐川幸四郎のモデルは家庭裁判所の父と呼ばれた宇田川潤四郎さんだとおもわれm

満州で法律を教える

宇田川潤四郎さんは、家庭裁判所設立に尽力され、初代最高裁家庭局長のなられた人物。のちに「家庭裁判所の父」と呼ばれるようになります。

宇田川潤四郎さんのもと、一緒に家庭裁判所設立に尽力された三淵嘉子さんも、のちに「家裁の母」と呼ばれています。

宇田川潤四郎さんは1907年に東京で生まれました。三淵嘉子さんより7歳年上になります。

1929年に早稲田大学を卒業され、この年に高等試験司法科に合格。裁判官になられました。

1938年に満州に赴任され、新京地方法院の審判官を経て、中央司法職員訓練所の教官に就任。満州の若者たちに法律を教えました。

この年に三淵嘉子さんは高等試験に合格されています。

敗戦により帰国。7年間満州におられたんですね。

戦争孤児や浮浪孤児の多さに衝撃

帰国して日本で目にした、多くの戦争孤児たちに宇田川潤四郎さんは衝撃を受けます。

戦争孤児や浮浪児の増加で、当時の日本では少年犯罪が急増し、社会問題となっていました。

当時戦争で両親を失ったこどもは、全国に12万人以上いたといわれています。

宇田川潤四郎さんもこの戦争で子どもを亡くされ、奥様にも先立たれたそうです。

このような子どもたちを救いたい、と宇田川潤四郎さんは考えるようになります。

京都少年審判所の所長に就任した宇田川潤四郎さん。当時はまだ家庭裁判所がなく、少年たちの保護処分を司る機関が「少年審判所」でした。

もうひとつ、今の家裁の家事部に近い「家事審判所」があり、「少年審判所」と合体させ「家庭裁判所」の誕生となります。

宇田川潤四郎さんは自ら大学に足を運び、非行防止の指導をするボランティア活動を始めます。

少年院の不足も深刻な事態で、「宇田川少年院」を開設されます。

このように宇田川潤四郎さんは、リーダーシップのある、情熱溢れるお人柄。とてもユニークで温かな性格だったといいます。

人を惹きつける魅力がある一方、法律議論が苦手で、議論が始まると居眠りしてしまう癖があったとか(;^^)

家庭裁判所の設立

朝ドラ「虎に翼」では、これから準備室が設立され、家庭裁判所の設立のため、寅子たちが奮闘する様子が描かれます。

ドラマで描かれたように、きっかけはGHQからの要望でした。

家裁を作った、といわれているのがおふたりの裁判官。宇田川潤四郎さんと内藤頼博さんです。

内藤頼博さんをモデルにしたのが、「虎に翼」でライアンこと久藤頼安。沢村一樹さんが演じていますね。

内藤頼博さんについては、こちらをご覧ください。

ライアン【久藤頼安】のモデルは内藤頼博!虎に翼で沢村一樹演じる裁判官

収容する施設がなく、溢れてしまった孤児たち。とくに12歳くらいより上の子たちは、なかなか施設に入れなかったといいます。

宇田川潤四郎さんと内藤頼博さんのおふたりは、学生に孤児の支援をさせようと考え、BBSを作り若い人たちに少年などの支援を、ボランティアでおこなえるようにしました。

資金集めに芸能人を呼び、チャリティ公演もされたそうです。

その活動の傍ら、おふたりは家裁の理念を作り、新しい施策をどんどん進めていきます。

こうして1949年1月1日、家庭裁判所が設立されます。

家庭裁判所の父

宇田川潤四郎さんは「家庭裁判所の父」と呼ばれています。

まず調査官を確保するための、調査官制度が作られました。派手な宣伝でいろんな人たちを集め、戦災孤児の救済に全力をあげました。

特に満州からの引揚者を多く採用されたといいます。

多様な経歴を持った人たちが集まったおかげで、家庭裁判所は独特な雰囲気になったそうです。

この家庭裁判所設立の一員だった三淵嘉子さんは、のちの「自由な雰囲気だった」と語っておられます。

そんな家庭裁判所には、どんどん戦災孤児たちが送られてきました。

警察はちゃんと調べもせず、家庭裁判所に孤児たちを送り込んでくるので、家裁は孤児であふれてしまうことに・・・。

孤児たちの肉親探しや、収容施設を探すなどを、調査官たちがおこないます。

それでも施設が足りません。そこで一般企業や商店などに、補導委託という形で預かってもらう作戦を立てました。

働くうちに仕事に慣れ、そのまま就職できるとその少年は「不処分」となります。

このためにも、おふたりは大宣伝活動をされました。

宇田川潤四郎と内藤頼博が目指したもの

宇田川潤四郎さんの文章をご紹介します。

私は医務室ばかりでなく,例えば夫の虐待から逃れて家庭裁判所に駆け込んだ母子を一時保護する宿泊施設,慰謝料,扶養料などを当事者に代わって受け取り保管する金庫のような施設等々を充実しなければ,理想的な活動を成し遂げることはできないと思う。

医師が診断するのに聴診器を使い,投薬したり,注射したり,療養施設に入れるように,家庭の病院ともいうべき施設を完備しなければならない。

明るく誰でも気軽に出入りできる庁舎が建ち,診断に狂いのない裁判官,熱心な助手,親切な看護婦の役割を果たす職員が充実し,診断と予後に必要な諸器具,諸施設が完備した家庭裁判所の姿を思
い浮かべるとき,何とも言えないほのぼのとしたあたたかさと,清らかな明るさを感ずるのである

引用元 司法・報道の立場から見た家庭裁判所 70 年

三淵嘉子さんも、当時のことをこのように語っておられます。

事務官も雇いもみんな気分としては対等でしたね

みなさん上下関係なく、伸び伸びと仕事をされていたといいます。

これは、宇田川潤四郎さんのオープンな性格によるところが大きいそうです。

宇田川潤四郎と三淵嘉子との関係

家庭裁判所設立のときなどで、とくにおふたりの接点は見つけることはできませんでした。

三淵嘉子さんも家裁設立のため尽力されたので、深い関わりがあったことと思います。

宇田川潤四郎さんはその後、家裁調査官研修所や、京都家裁の所長を歴任。東京家裁の所長に就任しますが、体調を崩してしまいます。

お見舞いに行った三淵嘉子さんに「どうか、あとのことをよろしく頼む」と、手を握られたそうです。

これが宇田川潤四郎さんの遺言となったといいます。最後まで家庭裁判所のことを案じておられました。

享年63歳とのことなので、1970年ころです。1972年に三淵嘉子さんは、女性として初の家庭裁判所長に就任されます。

きっと宇田川潤四郎さんの遺志を継がれ、家裁のために尽力されたのだと思います。

多岐川幸四郎役のキャスト俳優の滝藤賢一のプロフィールは?

名前 滝藤賢一(たきとう けんいち)
生年月日 1976年11月2日(47歳)
出身地 愛知県

引用元 アルファエージェンシー

2013年の大ヒットドラマ、堺雅人さん主演の「半沢直樹」で、主人公と同期の銀行員、近藤直弼役で一躍有名になった滝藤賢一さん。

わたしもこのドラマで初めてお名前を知りました(;^^)

滝藤賢一さんは映画監督を目指し、愛知県から上京しましたが、映画『バレット・バレエ』のオーディションに合格したことから俳優に転向。

1998年から2007年まで、仲代達矢さん主催の「無名塾」に在籍、おもに舞台でご活躍されていました。同期に真木よう子さんがいます。

まだ俳優としては無名だった2008年に、堤真一さん主演映画『クライマーズ・ハイ』に出演され注目されます。

その後無名塾を退塾され、2009年の連ドラ『外事警察』で初のドラマレギュラー出演に。この作品は映画化もされました。

この年に無名塾の後輩とご結婚され、現在は4人の子どもの父親です。

このころはアルバイトをかけもちでされていたそうですが、俳優の仕事が忙しくなり辞められたそうです。

その後も大河ドラマ『龍馬伝』『踊る大捜査線』シリーズなどにご出演。「半沢直樹」へと続きます。

2014年には『俺のダンディズム』でドラマ初主演!

2020年には、古舘寛治さんと共同で一から企画したドラマ「コタキ兄弟と四苦八苦」で主役を!

レンタルおやじを始めた兄弟の、ほのぼのコメディーでした。

現在はドラマや映画に大忙しの滝藤賢一さん。2022年と2023年には、こんなにたくさんのドラマにご出演されていました。

’22年 「オリガミの魔女と博士の四角い時間」(Eテレ)
’22年 「ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪『国立科学博物館 第1弾』」(NHK)
’22年 「私(あたい)のエレガンス」(BSテレ東)
’22年 「家電侍」(BS松竹東急)
’22年 「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ『白い服の男』」(BSプレミアム)
’22年 「アニメかなしきデブ猫ちゃん-特別編-」(Eテレ)
’23年 「グレースの履歴」(BSプレミアム)
’23年 「帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし」(EX)
’23年 「やさしい猫」(NHK)
’23年 「ネコメンタリー 猫も、杓子も~石黒謙吾とコウハイ~」(朗読)(Eテレ)
’23年 「今日からヒットマン」(EX)
’23年 「友情 ~平尾誠二と山中伸弥『最後の一年』~」(EX)

2023年には映画「ひみつのなっちゃん。」で主役を!とってもお美しいドラァグクイーンを演じられました。

夏木マリさんかと思いました(笑)

植物好きでもあり、NHK「趣味の園芸」にもご出演されました。

滝藤賢一さんはオシャレでも有名。初ファッションブック「服と賢一」発売しています。

リサイクルショップの大手、セカンドストリートのアンバサダーとしてもご活躍されています。

連続テレビ小説出演歴がこちら。

「梅ちゃん先生」三上和也 役
「あまちゃん」ライター 役
「半分、青い。」楡野宇太郎 役

「梅ちゃん先生」には康子(岩崎ひろみ)の夫役でレギュラー出演。

「あまちゃん」にはライター役で135話のみの登場。

「半分、青い。」にはヒロインの父親役で、レギュラー出演されました!

そんな滝藤賢一さんが「虎に翼で、変わり者の多岐川幸四郎役を演じます。登場を楽しみにしていてください!

まとめ

NHK連続テレビ小説「虎に翼」に、もうすぐ滝藤賢一さんが演じる多岐川幸四郎が登場します。

多岐川幸四郎は、家庭裁判所設立準備室の室長で、寅子の上司となる存在。

かなりの変わり者で寅子を不安にさせます(笑)

この多岐川幸四郎のモデルは、家庭裁判所設立に尽力され、家庭裁判所の父と呼ばれた宇田川潤四郎さんです。

沢村一樹さんが演じている久藤頼安のモデル、内藤頼博さんとともに常識をぶち破った発想と行動力で、街にあふれていた戦災孤児たちのため、奮闘された人物。

家庭裁判所の設立から関わり、最高裁判所家庭局の初代家庭局長に就任されました。

家庭裁判所をより良くするため、尽力されました。とてもユニークで温かなお人柄だったそうです。

最期まで家庭裁判所を案じておられ、お見舞いに訪れた三淵嘉子さんに「後をよろしく頼む」と遺され、お亡くなりになりました。

そんな宇田川潤四郎さんをモデルにした、滝藤賢一さんが演じる多岐川幸四郎!ライアン以上に濃いキャラになりそうですね(笑)

登場をどうぞ楽しみにしていてください!

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